ジパングの価値
ジパングの展開する探鉱・生産事業、鉱山業は、金の専業という面で同一、類似な事業者が日本国内に存在しません。さらに、鉱山会社の価値は、一般の事業会社のそれを計る手法と異なるため、当社の価値について広く市場や投資家から理解を得るのが難しい状況にあります。
皆様に、ジパングの事業ならびにその価値についてもっと深くご理解をいただけるよう、以下1つの資料を参考に鉱山会社の評価についてご説明したいと思います。
“Mining companies are valued not according to earnings so much as assets, and so factors such as material reserves and production must be taken into account.”
(世界的格付け機関であるStandard & Poor’s社のデータベース・サービスを行うCompustat内のホワイトペーパーより抜粋)
同文書によると、鉱山会社の価値は、一般の事業会社のそれを計る手法ではなく、リザーブ(Reserve:可採粗鉱量)とプロダクション(Production:生産)の2つの要素を評価対象とすべきとあります。そして後段にては「リザーブ」「コスト」「バリュエーション」の3つを分析要素にあげています。
Factor1 リザーブ(Reserve:可採粗鉱量)
NYSE(ニューヨーク証券取引所)やASX(オーストラリア証券取引所)、TSX(トロント証券取引所)など、海外市場には上場する鉱山会社が多く在り、リザーブはその事業の魅力度や価値を理解するための1つの指標として、言葉の意味を含め全く日本とは異なった理解をされています。
本書において、「リザーブは鉱山会社の事業継続が可能と見込まれる年数の基数である」とあり、その拡大が価値を生み、縮小は投資価値の減少を招くものと示されています。また、総リザーブを毎年の生産量実績や計画で除したものは「マインライフ(Mine Life:継続生産可能年数:鉱山命数)」と呼ばれ、投資価値を分析する際の重要な要素となります。
ジパングが所有する2つの鉱山でのリザーブは、それぞれフロリダ・キャニオン鉱山で823,400オンス(25.6トン)、スタンダード鉱山で242,600オンス(7.5トン)、合計約100万オンスを保有しております。なお、リザーブは、第三者評価機関により定められるもので、当社ではネバダにあるカナダ証券法のNI43-101に則ったMine Development Associates社の評価に基づく数値を開示しています。海外大金鉱山各社のリザーブと比較すると当社のそれはまだ小さく、よって今後の積極的な探鉱推進によって、リザーブやリソースの拡大を急ぎ進める計画です。
Factor2 コスト(Cost:費用)
仮に同程度のリザーブを保有する鉱山会社があったとすると、より効率的に金の生産を行うことが出来る会社、より低コストで金を生産出来る方が投資価値は高いと記されています。
コストを見る時には2つの点から分析します。1つは「キャッシュコスト(Cash Cost)」と呼ばれるもので、一定期間内に1オンスのGoldを生産するのに費やされる直接費の合計値です。損益分岐点を想定する上でも重要な数値であり、この費用が金の市場取引価格を下回っている限り、利益を創出し続けることが出来るというものです。もう1つのコストは、「リザーブあたりの平均品位」。これは1トンあたりのグラムで示されるもので、高品位であればより効率的にコストをかけずに金の生産が可能であると推察できる基数となります。
キャッシュコストの面で、当社はUS$874.00であるのに対し、本書記載の各社平均はUS$293.00と大きな差があります。しかしながら直近の各社開示の数値と比較すると、Barrick社がUS$570.00、Anglo Gold社がUS$638.00となっており、当社にて20%ほどの費用抑制が実現されれば、世界的大手金山会社の平均的なコストと肩を並べることが出来ます。それに向け、当社では米国子会社においては管理部門の事務所賃借等に伴うインフラ・コストの圧縮、国内においても外部委託費の抑制など、コスト削減策を実施しています。
Factor3 バリュエーション(Valuation:評価額)
鉱山会社を評価する際には、2つの重要な基準「リザーブ1オンスあたりの時価総額」と「生産量1オンスあたりの時価総額」が在ると記されています。リザーブ1オンスあたりの時価総額は、時価総額を確定鉱量 (Proven Reserve)や推定鉱量 (Probable Reserve)で除したもので、この数値はGold1オンスにいくら払っているかを示すものであり、数値が低いほど価値があるとされています。
生産量1オンスあたりの時価総額は、時価総額を金生産量で除したもので、この数値は生産量1オンスあたりに市場がどれくらい払おうとするかを示しています。
Barrick社の時価総額は現在約4兆円(@82円)。これをリザーブで除して算出すると、リザーブ1オンスあたりの時価総額は約3万円となります。当社数値は、時価総額が約50億円(2011年4月20日終値)ですので、リザーブで除すとわずか5千円。つまりグローバルに価格が定められている金でありながら、日本市場において当社の金に対する評価が1/6程度でしかないことが判ります。
海外市場に上場する金鉱山会社から見みると、当社はリザーブやバリュエーションの数値、時価総額などから極めて魅力的な買収対象といえるでしょう。当社事業の価値への周知、認知の活動をより活発に行うことと、前述の各要素について着実に実行し、成長余力の大きい企業であることを広く市場へ示すことが急務であると考えております。
リザーブ、コスト、バリュエ―ションは、当社の重要施策展開の領域として認識しており、経営資源の集中を進め、皆様の期待を超えた成果の創出へ向けて邁進して参ります。

